圭が行くと街がある

山梨県から愛知県岡崎市に移住。スノーピークが展開するコワーキングスペース「Camping Office osoto」の運営企画を通し、地域の文化を醸し、地域ビジネスの創出を目指す。 日頃感じた「場づくり」、地域での「暮らし」「働き方」のことを発信して行きます。

カテゴリ: 愛知県


こんにちは、いいだけーです。


あっという間に5月も終わり、6月に。
光陰矢の如しってこの時期になると、本当実感するなと思う今日この頃。


さて、前回から勝手に始めた、「気になる人に会いにいこう」の企画。
今回も気になる方に会いに行ってきました。


岡崎市の隣の西尾市にある「株式会社寺田商会」さん 。
主にテントや、店舗の日よけ・タペストリー、トラックの荷台シートなどを主に製作されている会社。 
偶然友人に面白い取り組みをしていると聞いて、
気になったので訪問し、社長の寺田和宏さんにアポ取り。
話しを聞いてきました。


面白い取り組みとは、こちらを作っている。


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そう、カラフルなピクニックシートやバック。

友人から最初に聞いたのも、ピクニックシートがきっかけ。
寺田さんがイベントに出ていて、友人が買ったものを見せてもらって、
とても可愛くてHPとかで会社を調べたら、、、


あれ?事業向けのテントとか日よけ作ってる会社じゃん!
と分かり、ますます興味が湧いたのです。


株式会社寺田商会さんは1969年に創業して、
社長の和宏さんは現在2代目。


通常はトラックの荷台シートや店舗の日よけなどを作成しているから、
取引の形態はいわゆるBtoBと呼ばれるもの。


そこから一般の消費者向けの商品販売、つまり、BtoCも始めたのには
大きな以下の2つの理由があるそう。


1、廃棄するものに価値を持たせること
2、業界のことをより知ってもらいたいこと


1点目について。
事業用でトラックの荷台シートや商店の日よけ、テントなどを作成する時に、
どうしても多く出てしまうハギレ。
しかも割とカラフルなものも。しかも強くて防水。
それを奥さんが、ずっともったいないと感じていたそうです。

ある日、「組み合わせて、使えるものを作ってみよう!」から始まったそう。
奥さんがデザインを勉強していたこともあって、
何をどんな配色で作るかは奥さんが担当。

モノ自体はもともと縫製の技術があったから、それを応用して製作しています。

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29歳の服飾を勉強し、アパレルで働いていた方が製作主担当。
 

そして2点目。
寺田さんの業界は一般の方に全然知られていない。
僕も全然知らなかった。。。

事業との取引だけでなく一般の方向けの商品を作り、イベントに出ることで、
この業界の啓蒙活動にも繋がると考えているそう。

また、イベントに出ることでお店をやっていたりする方と
新たな繋がりが出来て、そこで新たに楽しい仕事が生まれれば良いと
寺田さんは話してくれました。


始めてから、思わぬ収穫もあったそう。
それは「従業員のやる気」「従業員の成長」に繋がる行動が見受けられるようになったこと。 


新しい製品を作ることや、イベントへの出店より、色々プロダクトに対して意見を言ったり、提案をするようになり良い刺激になったそう。


寺田さんは、自分たちの商品が出来たことで商品や会社に少しでも「愛着」がより感じられるようになって欲しいと願っています。
より長く、気持ちよく従業員の皆さんが働いてもらうこと。
それが今後も会社が発展することにも繋がると考えてのことなのだとも思いました。

会社の皆さんがもっと良くしたいとか、知ってもらいたいという気持ちになることで、やる気、成長に繋がり、会社の成長にも繋がっていくんだなぁと。


 
1つ1つ職人が作っていて、製品のレベルはもっとあげて行く必要あるし、
もっとチャレンジもしていきたいと語る寺田さん。
話しを聞いてた時間は、
僕自身もとても前向きな気持ちにさせてくれる素敵なひとときでした。 


寺田さん、ありがとうございましたー。 


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株式会社 寺田商会
住所:愛知県西尾市上町下中田4-3
営業時間:8:30〜17:30(定休日、日・祝)
電話番号:0563−56−0881
メール:
info@terada-shokai.jp
URL:http://www.terada-shokai.jp/index.html
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どうもいいだけーです。


前回のブログが思わぬ反響で色んな方に見てもらえ、ありがたいことですが、次のブログを悩んでしまってました。笑

なんて生意気な! 笑
書けることしか書けない。自分の思ったことを自分のペースで書いていきたいと思います。



先日2月の初めに名古屋の「港まちポットラックビル」で開催されている
フリーペーパー展を見に行った。

建物正面
港まちポットラックビル正面。商店街の中にあっていい感じ。


港まちポットラックビルは港まちづくり協議会という団体が運営しているまちづくりの拠点となる場。
この団体について詳しく書きたいが結構長くなるので今度にしたい。


簡単に言うと、公共団体と住民の間に入って、まちづくりのための資金をまちの人の意見をうまく取り入れ有効にまちのために使っていく組織。
そんな感じだ。


このビルの2階で開催されていたのが、、、

イベント入り口
お目当ての
「まちの魅力に出会うフリーペーパー展」


この展示は
・港まちづくり協議会が作成しているフリーペーパー「ぶらり港まち新聞」を振り返ること。
・地域の面白いフリーペーパーを展示し、フリーペーパーの持つ可能性を探るというもの。
 (フリーペーパーを専門で扱う「ONLY FREE PAPER」さんの選書)
この2点を目的に開催されている。


展示会場はこんな感じ。

会場全体
シンプルだけど素敵な空間。

地域のフリーペーパー
各地域の魅力を伝えるフリーペーパー

BEEK
我らがやまなしのアートディレクター土屋さんが手掛けるBEEK、LOOMもありました。

作り手の思い
なぜフリーペーパーを作成しているのかの本質に迫るインタビュー。
個人的にすごい面白かった。


この展示を見て、デザイン性もどれもすごく良かったんだけど、感じたことが2点。


・同じフリーペーパーというもので、誰かに伝えたいという思いは同じでも、制作者の環境や状況が異なれば、経緯や目的が異なり面白いこと
・インターネットが誰でも使えてお金をかけず、ウェブでやれるのになぜ紙媒体なのかと思ったこと


最初の点について、企業の広報誌として発行して自社の商品にまつわることを記事にしているものがあったり、薬局が体の健康についてかっこ良く分かりやすく伝えるものがあったり、イベントを行うために制作したものまである。

さらに、自分の好きな灯台に焦点を当てて紹介したり、土木業界に絞った内容にしたりと本当に様々。


誰かに情報を伝えたいって思いは同じなんだけど、それぞれ少しずつ目的は違うんだとか目指すものも違うんだなって感じた。


なんかあんまうまく言えないけど。笑


何が正解って訳じゃないけど、多様性というか、、
いっぱい展示されてたからこそ違いが見えて面白い部分だった。




でも、根本的にふと考えた。



先ほどあげた2点目のこと。
ウェブじゃなくてなぜ費用のかかる紙媒体にするんだと。




明らかにウェブの方が製作も簡単だし、費用も紙ほどかからないし、伝えたいなら広がりも明らかに早いし広範囲。

 


 じゃあなぜ!?



個人的に思ったことは、、、

コレクション心をくすぐること

直接接する人とのコミュニケーションツールとして最高だということ


が最大のメリットってこと。



まず最初の理由。
デザインが良くて、内容も楽しく、続くものは集めたくなる。

kindleじゃなくて本の手触り感が好きで集めたくなるのと似てる気がする。
これは、2つ目の理由にも繋がる話。


本だっていい本は友だちに紹介したくなるし、貸したくなる。
フリーペーパーだって良ければ紹介したいし、渡したくなる。


それに、直接会った人にウェブのことを話すよりも現物があって、紹介する方がぐっと良いコミュニケーションがとれる。 

これは自分の体験を通して経験済。


香川県に山梨のフリーペーパーBEEKを持って旅したことがある。
直接コミュニケーションを取る際にしゃべるきっかけになったし、山梨を知らない人にすぐイメージを伝えられかなり仲良くなれた。



良い作品は作った人が気になるし、良いものだったら素敵だと思う。
それにもらった人は気に入れば他の人に喋りたくなる。




そうか、フリーペーパーは作った人にとって最高の名刺であり、広報のツールなんだ。



そしてそれは顔と顔を合わす、より密なコミュニケーションを取る際に有効だと感じた。
だからこれだけ地域、地方のフリーペーパーがあるのかも。



そんなことを考えながらたくさんのフリーペーパーを読みふけりましたとさ。

ラスト

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まちの魅力に出会うフリーペーパー展  ーまちとツナガル僕らのツールー
2017年1月28日(土)-3月25日(土) 土
11:00-19:00 (入場は閉館30分前まで)
※2月8日(水)のみ13:00-19:00
会場|Minatomachi POTLUCK BUILDING [港まちポットラックビル]
   2F:Project Space
休館日|日曜・月曜
入場|無料
主催|港まちづくり協議会
協力|ONLY FREE PAPER 


どうも、いいだけーです。


 先日生まれて初めて名古屋市に上陸。
めちゃめちゃ人が多くて、地方とはやっぱ少し違うなと実感しました。 
若者もあまり外に出て行かないって聞くし、独特の文化も育つのも分かる気がします。


今回名古屋に来たのは、あるコーヒースタンドに行くため。 


その名も「TRUNK COFFEE」 

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北欧でバリスタをやって修行を積んできた鈴木氏と世界を回りコーヒーの生産、焙煎をこだわる田中氏のお2人が2014年にオープンさせたコーヒースタンド。



そもそもなぜ気になったというと、、、
名古屋にこのタイプのコーヒースタンドが受け入れられるのだろうかと疑問に思ったこと。



名古屋、いや愛知県には喫茶文化が色濃く根付いている。 

特に有名なものがモーニングサービス。コーヒー1杯の値段でトーストやゆで卵、サラダ、等々信じられないくらい付属でつく。むしろどっちがメインか分からない。
そして、喫茶店の数も尋常じゃない多さなのだ。


名古屋市内だけでも4000店舗以上 喫茶店がひしめき合っているそう。


なぜ喫茶文化、モーニングサービスが生まれたか疑問に思い調べた。


大竹敏之って方が研究してたのでそこから、、、 

次の3点の理由だと判明。 
①昭和30〜50年代に喫茶店が流行だし、地価も他の都市より安く比較的始めやすかった。
②店舗が多くなり他店と差別化を図るため様々なサービスが生まれた。
③もともとお茶もとれ喫茶の文化があった。


ただ、喫茶店はものすごく多いのにコーヒーの消費量は多くない。 
コーヒーというより喫茶店が好きなのね。


長くなったけど、このスペシャルなコーヒーを純粋に楽しむスタイルは合うのか!?
って思ったんですよ。


完全にいらない心配でした。。。 
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若い人中心に純粋においしいコーヒーを楽しむお客さんでいっぱい。 DSC_0013

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陳列もきれいだし、色使いもポップ。
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もちろんコーヒーもおいしい。
厳選した豆のみ使い、一杯一杯丁寧に淹れてくれる。
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店舗もビンテージ家具を使っていい感じ。



行った上ですごく感じたのが、
新しいコーヒー文化を創っているんだな」ということ。


今までの喫茶文化ではなく、本当に美味しいコーヒーを提供して、付随のサービスではなく、コーヒーの価値そのものに共感して欲しいという思い。
喫茶文化に一石投じてやるって思いがビシビシ伝わる。



だからこそ名古屋駅の中心ではなく、
すこし外れた静かなとこに店舗があるのかな。 
人通りが多いことを来店理由にしたくないっていうとんがり方はすごい。



 既存の根強いものがある中で、新しいものを作り上げていくのは本当に大変だと思う。
だけど、そこに面白さがあるんだなと思って飲んだコーヒーは格別でした。



よし、また行こう。
 
 


<TRUNK COFFEE> 
営業時間:月-木:9:30-21:00 金:9:30-22:00
土:9:00~22:00 日・祝:9:00~19:00
定休日:年中無休
URL:TRUNK COFFEE 
住所:愛知県名古屋市東区泉2-28-24 東和高岳ビル1F




どうも、いいだけーです。



実はわたくし、焼き物が好きでして、
旅行であちこち行くと現地の作家さんのもの買うんです。 



沖縄のやちむん、栃木の益子焼、山口の萩焼などなど。
それぞれ特徴があってすごい面白い。 




移住した愛知県にも「瀬戸焼き」と「常滑焼き」があります。


そんな訳で、
先日常滑市のずっと行きたかった「TOKONAME STORE」に行ってきました。


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外装はこんな感じ。

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いざ中へ。
倉庫を改装しているんだけど、あまりいじらず、倉庫の中に小屋を建てている感じ。
お金をかけすぎず、センスよくやってるのがすごくいい。

しかも、ここは昔、窯業用の材料を売るの会社の倉庫だったっていう歴史も良い。

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名古屋のおいしいコーヒーショップTRUNK COFFEEのコーヒーも飲めちゃう。

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売り場はこんな感じ。
ディスプレイもとてもきれい。
常滑焼の赤茶色の急須のイメージとは離れた様々ないろの焼き物たち。


これこそTOKONAMEというブランドの真髄とのこと!


この施設は2015年の4月に出来きたそう。
そもそもなぜ作ったのかをスタッフさんに聞いてみた。



ここの施設を運営しているのは有限会社山源陶苑さん
創業は約50年くらいの会社。


昔は保存用の瓶や土管なんかを主に作っていたそう。


でも時代の流れとともに作っていたものの需要はどんどん減っていった、、、。


この状況を変えるべく


伝統的な歴史や良さを活かして、新しい常滑焼きを生み出す!
そして良さを後世に伝える!
 

と、陶器問屋から実家に戻った現社長が決意し、取り組んだそう。


そして、二つの新しいブランドを立ち上げ、このスペースを作ったのでした。


伝統の常滑焼きを伝えるためにワークショップスペースも作り、裾野を広げる活動も行った。



ここで感じたのは、

変わってはいけない、変わることのない良さを認識すること


現状うまくいかない点を違う角度から見ることでセンスよく変化すること
 
これが大事なのだということ。

つまりこのことをデザインする っていうんだなと思いました


だからこそ、今の時代はデザインすることが大きく物事を左右するんだと改めて実感した。
(その先はどうなっていくんだとも思ってしまうが。。)


ただ、大前提は本質的に「いいもの」であることが言えるのは間違いない。 


とても勉強になりました。



帰りに近くの常滑やきもの散歩道 に寄って行きました。
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雰囲気めちゃめちゃ良いです!!!
ここにも変わらない良さが見えました。
全然時間が足りません。笑
また行く理由が出来ましたとさ。


それでは。



TOKONAME STORE ~WORKSHOP/CAFE~
〒479-0832 愛知県常滑市原松町6丁目 原松町6-70-2

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